今日は、堺東にあるレコスタ do-do からエンジニアさんが来店。 話題に挙がったのが 「 これからのエンジニアには ” サウンドプロデュース能力 ”が要求される 」って事。 東京だと、インディーズバンドのRECにも、本職のプロデューサーがレコーディングに参加してたりする事も多いんだが、関西でプロデューサー付きのRECしているインディーズバンドって極僅だと思う。 それでなくても、バンドをお客さんとして捉えちゃって、流れ作業のように録音作業をしちゃったりしている所もあると聞く。 お金を払っている以上、お客さんと言えばお客さんなんだが、ソレ以上の仕事っぷりで応えているはずなので ” ひとつの作品 ”を創り上げるため、バンドとエンジニアは対等な立場であって欲しい。 そうは言っても予算やスケジュール、バンドの技量・理解度によっては、理想通りに運ばなかったりしちゃうので、前述したエンジニアの ” プロデュース能力 ”ってのが必要になってくるんだと思う。
んじゃあ ” プロデュース能力 ”を付けるにはどうすれば良いのか!?と言われても、関西でプロデューサー付きの現場が少なく、もっと言えばプロデューサー自体が少ないので、なかなか勉強しようにも機会が無かったりする。( 聞くと、do-doのスケジュールが春先まで缶詰状態で動けないしね ) 僕にそういう能力があれば良いのだが、何度か入ったRECで ” 自分にはその能力が無い ”って事は分かってるからなー。 音源が出来上がった後の話なら幾らでも出来るのですが、レコーディング時に ” ゼロからの発想 ”で出来上がる作品をイメージした意見って難しいです。 「 エンジニアに ” プロデュース能力 ”が必要?そんなの当然でしょ! 」って方も居られると思いますが、エンジニアのサウンド志向の押し付けじゃなく、バンドそれぞれに合ったプロデュースになってるかどうか? 関西のエンジニアさんの中で、本職のプロデューサー付きの現場を体験してる方って多いんだろうか?
堺東do-do HP http://do-do.biz/recording/top.html
do-doさんと「 そんな現場に見学行って勉強してみたいねー。 」なんて話をした直後に、現在もスピッツのディレクターである 竹内氏が来店。 ドリーミュージックに所属して居られたはずだが、去年の秋口から連絡が取れなくなっていたので、心配をしていたところで久々の対面となった。 現在は、独立され Wilsonic という会社でフリーの立場でディレクター・プロデューサー業務を営んで居られるそうだ。
東京の第一線で活躍しておられるプロデューサーに話を聞ける機会は珍しいので、「 これからのエンジニアには・・ 」って質問しようとしたら「 サウンドプロデュースが出来無いとねぇー。 」との答え。 やっぱりそうなのか!!サウンドプロデュースと言っても、単純にアレンジやコーラスワークをどうこうするって訳じゃなく、バンドの資質・力量・方向性、対バンやサウンドカラー、果ては聞いてくれるリスナーやフロアのお客さんをイメージして音作りを進めるそうだ。
竹内氏の参加するREC現場を見学してみたいなー。 多分、その場に居たら「 なんでそんな指示するんだろう?バンドの意向からは外れてるんじゃないの? 」と思う事が多いと思う。 それから世に出た時点での評価に繋がっていくのを見て初めて「 あー、あの時の意見はコレを予見しての事だったんだー。」って気付かされるんでしょうな。 竹内氏が言うには、「 自信持ってやってるけど結果は分からないもんねー。 」と笑って居られたが、結果を出してきてるからこそ言える台詞なんだろう。( スピッツだしね! )
wilsonic Blog http://wilsonicjournal.blogspot.com/
閉店後は、2ndLINEに How Merry Marry という4人組の歌ものバンドを見に行く。 初めて見たので普段はどうなのか分からんが、今日に限ってだと サウンドと衣装が合ってなかったような・・。( 一番気になった ) Vo.の声質はとても良いです、歌詞がハッキリ聞き取れるし高音部の伸びも良かった。 Prof.Moriarty & Smiley-Todd / the strange drama とか合いそうか? 後半2曲しか聞けなかったので、MCも含めて全編見てみたい。
How Merry Marry HP http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=howmerrymarry
ライブ終りで向かったのが OSAKA RUIDO で The waterlab が出るとの事で見に行ってきました! メンバーとは以前からライブハウスで会う事が多く、行くわ行くわ!と言いつつ見に行けてなかったのでようやく見る事が出来た。 彼らは京都中心に活動する4人組のロックバンドで、大阪だとファンダンゴが多いのかな? 初めて見たんだけど、多分ここ数回のライブの中では良いライブが出来てたように見えた。( メンバーの「 今日はイケてるぞ! 」って表情でね ) 気になったところと言えば、センターのVo.と両脇のGt./Ba.のフロント3人のテンションは良いが、狂い方の質が違うのをどうするのがいいかなー?って部分。 この違いを売りにして行くのか、どちらかに合わせた方が良いのか? 何処かのタイミングでメンバーに聞いてみないと。 どっちにせよボーカルのステージングが重要になってくると思うので、
銀杏BOYZ の峯田君、スムルースの ” おっさん ”徳田や先日ライブを見た ワイ・ユー・ジー の植木遊人 を見て研究すればどうかと思う。
The waterlab HP http://thewaterlab.web.fc2.com/
コメント
お疲れ様です。
昨日予定合わずすいませんでした。
まさに某レーベルのプロデューサー、ディレクターと今から売り出すという某バンドをレックしてました。大体吉見さんの書いた内容であってますが、加えてバンド自身がそれらプロデュースを受けて、学ぶ事で、関係者にもこのバンドを是非手がけたいとか、残業してでもしっかり対応したいとか思わせられる中身(楽曲等も)、振る舞いが出来る様にとも仰ってましたよ。僕はそういう中で成長していくバンドとお仕事できる幸運に恵まれていますので今ものすごく刺激を受けて成長も出来ているのがわかります。無論時間は限りあるので今手元のオリジナルショートカットなんてカスタムしまくって作業効率を高めてます。アナログ系も結線変更無く全チャンネル分ほぼ各パート専用でセットアップや状態保存も効率いいです。勤務先への移動無しですし。
こういう環境のプロデュース能力、望みの仕事を受けれるようにするプロデュース能力、経営面のプロデュース能力もエンジニアで一生食っていくなら必須と思います。
こういった能力を有するアーティストがサウンドプロデュースする場合もありますし、加えてスキマの常田さんみたいに本格的なスタジオを持ったりもしますしね。みなさん本気でマニアですよ…。常田さんにいたっては機材話を始めたら多分二人で何時間でも話せます。(はじめてお電話した時も半分機材話)
http://www.jvcmusic.co.jp/st_saiyo/syoku.html#rec_eng
で既に求める人材欄や職種紹介が時代で変化してますので必読かと。さすがいい事書いてます。
どうやったら能力的により高い次元にいけるのか、どうやったら刺激を得られる次元の高い人間と仕事できるのか、そんな事をエンジニアもプレイヤーも考えているのがプロの世界なんじゃないですかね?
JIMI橋詰さんとはこんな話が多いですよ。
なんせプロデュース能力含め、己を高める為に何が出来るか?毎日とかじゃなく、それこそ常に考えて、しっかり状況を作らないと時間はあっと言う間ですよ。吉見さんもバンドはもちろんHOOKUP&自分自身のプロデュースよろしくっす。続きはまた肉でmm
>KDGKさん
やはりプロデュース能力要りますよねー。
僕はエンジニアでは無いですが、
プロデューサー立会いの良い環境でRECされてていいなぁーと思います。
関西にも潜在的能力を持ったエンジニアさんは
一杯居られると思うのですが、プロデューサーの不在・バンドの力量・レーベルや事務所の少なさなど
いかんともしがたい環境もあるのだと思います。
それでも向上心や探究心のある方とかは
東京まで勉強しに行ったりしていると思うのですが
現場張り付きで数カ月も休みが無い状況ってのもあるそうですし・・。
またdo-doさんと見学にでも行きますね。