昨日と今日の２日間で、神戸のギターロックバンド 月と徒花 が２ｎｄＬＩＮＥで、３ｒｄＥＰ「 羽化を待つ 」のレコ発ツアーセミファイナル ”人の夢は!!!終わらねェ!!!! ”が行われていて、２日間とも彼らのライブを見る。
初日はトリ前に出てた東京の ORCALAND から見る。ステージにＤｒ．こーてぃん君が登場して来て一発で、キャラの濃い歌心のあるドラマーってのが分かる。（ メメタァ のＤｒ．サンライズ太陽君にっぽいな ） 初めてライブを見ましたが、Ｖｏ．Ｇｔ．大塚君の声が、初期の アルコサイト 北林君に似てる！エモ！ 全体的に『 アルカラとか好きなんかな？ 』と思う明るめのオルタナサウンドで、後半２曲「 ボーイミーツガール 」「 やってらんねぇ 」がキャッチーで聴き易く代表曲っぽいな。 しかし、個人的には３曲目に演った６拍子のサビで「 海を見てる～ 」を連呼するテクニカルで渋い曲が気に入った！もう１曲、この手のダークな曲があっても良かったかなーと思った。
ORKALAND Twitter @ORCALAND_0918
そしてトリ出番は、ツアーセミファイナル２デイズの初日で気合いの入っている 月と徒花 が登場！・・したんやけど、見た感じで集中力をピークに持って来てないままフワッフワしてるのが見える。 前回にライブを見てから約３カ月、あれから・・ 自分達の武器な何なのか？を意識したライブをしようとてたんやけど、前半２～３曲目くらい？で個々のテンション感や見せ方にズレが出てきて、ちょいとバラバラになっちゃっててね。 そこからは、そりゃそーするしかないよねー・・な熱量だけに頼っちゃって、彼らの持ち味の消えた荒いライブやった。 こりゃー不味いや！って事で、明日のセミファイナル２日目やその後に続く落とせないイベントの事を考えて、ライブの見方を変えて彼らの内面のズレを探る事に集中！ 結局、セミファイナル初日は最後までオラオラのイケイケで終わってしまい、見ている方からすれば「 セミファイナルなんで気合いが入ってたな！ 」な感想なんやろうけど、目指している形とは程遠くてね・・。
初日が終わり、夜中になって打ち上げを終えた 月と徒花 がライブ感想を聞きに来店。２ｎｄＬＩＮＥで２デイズって事で、家には帰らず近所に宿を確保してるみたいなんで、じっくりと話を聞かせてください！と言うので、ビシバシ内面に突っ込んだ話をする。 パート毎に細かい箇所でのズレやブレを指摘していった所、本人達的にもドンピシャだったようなので、初日の総括＋２日目に向けたミーティングをば！ 午前３時頃まで、各人の課題と全体の方向性の話をする。 ライブ中に課題を意識し過ぎないように即効性のある話だけをしておく。 とにかく ” 優しく大きく包み込むように ”と言っておいた。
日が明けて、セミファイナル２日目は、２ｎｄｌＩＮＥに出演する おとなりアイニー のＶｏ．Ｇｔ．はるちゃんが来店。 今回、 月と徒花 のツアーに帯同させてもらっている事もあって、セミファイナルを祝う気満々やな！ 月と徒花 もそうやけど、彼女達にも個人的に思うところがあって、今日のライブでソレを確かめようと思ってる。（ 本人達には言ってない ） はるちゃんが、抱えている悩みや壁もワシが思っている事に起因してんじゃないかなー？と予想してる。なので、ライブ自体への課題は言わずに普段通り ” 今 ”を見せてもらうつもり。 スケジュール的に ” 前向き！右肩上がり！ ”に見えていても、対バン面子のクオリティが上がって来て、多くのお客さんの前でライブが出来るようになったら、それはそれで出て来る悩みや壁もある訳で・・繰り返しですわ。 文章で書いたらマイナス？な風に見えるけど、全く折れては無いので！むしろイケイケ！行けそうで行けず、上がれそうで上がれず藻掻いてる感じかな。
晩からは、２ｎｄＬＩＮＥで行われている 月と徒花 のツアーセミファイナル ” 人の夢は!!!終わらねェ!!!! ”２日目を見る。 ２番手の otter hangout から おとなりアイニー → Dict. → 月と徒花 の４組を見る。 名古屋の３ピースガールズバンド otter hangout は、月と徒花 のＤｒ．デグチ君が大好きで呼んでるんやね！初対バンみたい。 久々に見た彼女達のライブは、以前よりも音作りが良くなってて全体的に輪郭をパキパキにして音抜けをメインにした尖ったセッティング。 Ｖｏ．Ｇｔ．ヨシダ アヤカの殴るようなギターサウンドと突き刺してくる歌は、その小柄な体格から想像できないパワフルさ！ 今日は好きな曲「 閃光 」を聞けたー！もう復活は無さそうやけど ジン が居ったら対バンで見たかった。
※ ２２年４月１７日＠２ｎｄＬＩＮＥ
「 桃源郷 」
ｗ： nolala / otter hangout / Brave Back
otter hangout HP https://otterhangout.jimdofree.com/
次の おとなりアイニー は、初っ端からテンションＭＡＸでライブ感が出てるね！ リズム隊に関しては演奏力が上がってます！特にＤｒ．猪瓦里美が以前はドタバタして遅れがちなテンポ感やったのが、タイトな叩き方になっとる！ Ｖｏ．Ｇｔ．はるちゃんのフリーテンポ独唱から始まる「 フラット 」や初見の方に評判の良い「 オーバーナイト 」、あとＢＰＭ高めの新曲も良かったー！ さっき店でＶｏ．Ｇｔ．はるちゃんが抱えてた悩みや壁を通してライブを見てみると、焦りや閉塞感が根底にあるのが分かるね。 それらを払拭しようとライブをしてるが、本人達も『 思いっ切りやってるんやけど・・んー？何か突き抜けて来ないのは何故なんや？ 』って思ってそう。 終演後にライブを見ていた女の子達から聞こえてくる評価も高かったが、メンバーとしては『 もっと行けるはずなのに！ 』なんやろうね。 このタイミングでライブを見れて良かったなー！良く言えば『 ここまで来たか！ 』やし、悪く言えば『 ここから先は進めんぞ！ 』ですわ。またメンバーとミーティングしないとな！
※ ２２年３月２７日＠京都GATTACA
「 おとなりニウム 」
ｗ： Limonium / speel plaats / DAYBAG / The Dilong
※ おとなりアイニー の音源はお店にあります！
詳細は→ < コチラ >
おとなりアイニー HP https://otonari-ainy.themedia.jp/
トリ前の Dict. はＶｏ．Ｇｔ．天君と 月と徒花 のＶｏ．Ｇｔ．冨岡君の後輩にあたり、それこそ Dict. の初ライブの時からの盟友みたい。 ここ最近は、同期サウンドを入れたポップス歌ものサウンドに寄っていて、１曲目「 ミュージックマジック 」はポップスに全振りしたパレード曲。 中盤に持って来た新曲「 with me 」もアレンジ力が増してて良い曲！！ ・・と方向性が定まって楽曲も揃って来てるんやけど、まだ同期サウンドとの縦軸の合わせが甘くてね。 曲の良さを活かせてないし、同期に引っ張られててライブ感が薄れちゃってるのです。 この辺は本数で慣れていくしかないわなー。 個人的には「 DREAM 」や「 Wind 」に変わる掴みのアッパーソングは欲しい所！
※ Dict. の音源はお店にあります！
詳細は→ < コチラ >
Dict. HP https://dictofficial.com/
そして、トリはツアーセミファイナルを迎える神戸の 月と徒花 で、昨日のアレなライブから何がどう変わるのか？を注視しながら見る。 昨晩に話し合った事で１０の内３か４くらいの完遂度やったけど、予想していたより懐の深いライブが出来ていたのでは？ １曲目の「 BECK 」の入り方からしても、ピシッ！とフロアに対峙してから始めてたんで、Ｖｏ．Ｇｔ．冨岡君はじめメンバーがら微かに笑みがこぼれてたのを確認。 昨晩に強く言っておいた ” 優しく大きく包み込むように ”って課題は、実際に大きな舞台を経験して居ないんで本人達もイメージし辛いんやろうけど、少しばかりの片鱗は見えたかな？ Ｄｒ．デグチ君は昨日とは違って、余裕を持った笑顔で前を向いてフロント２人を見ながらコントロールしようとしてたし、Ｂａ．カホちゃんもアイコンタクト多めに良い動きになってました。 「 骨まで 」～「 信仰の後 」までの後半では時折りフロアの盛り上がりに引っ張られて熱量に傾き荒くなる場面もあったけど、この辺はライブの範疇やね。 歌詞の内容的に見ても ” 優しく大きく包み込むように ”を意識して行けば、どれだけエモいバンドと当たっても自分達のライブが出来るようになるでしょう！ しかしながら心配なのは『 その意識を維持できるのは３０分やろうなー・・。 』って所！本日発表されたツアーファイナルが初めてのワンマンライブなんですよねー。 現状のままワンマンに突入しちゃうと、途中で集中力が切れちゃって熱量に走っちゃう予感がするんだよなー・・なので、ゲネリハは最低でも２回は行っておきたいところ！
※ ２２年５月３日＠神戸KINGSX
「 羽化を待つ 」
初ワンマンライブ
※ ２２年５月２８日＠岡山・葡萄浪漫館
「 hoshioto ’22 」野外フェス
出演者の詳細は→ < コチラ >
月と徒花 Twitter @adahana0717
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